離婚後の生活、家の問題
日本においては、3組に1組のカップルは離婚をしているという統計結果があります。
ただしこの統計は調査をした年度に結婚したカップルと、離婚をしたカップルの数から割合を出したものなので、必ずしも結婚をしたカップルが1/3の割合で離婚をする可能性があるというわけではありません。
とはいえ、ここ近年では離婚をするカップルの割合は横ばい傾向にあり、結婚をしても必ず一生添い遂げなくてはいけないと考えているカップルはそれほど多くなくなっています。
夫婦が離婚をする年齢について、「熟年離婚」など高齢になってからの離婚が多いイメージがありますが、実際には最も高い割合となっているのは30~34歳の年代のカップルです。
特にここ数年では30代後半のカップルの離婚割合が急増しており、アラフォーカップルにとっては離婚は非常に深刻な問題となっています。
アラフォー離婚が増えてきている原因としては、女性に経済的な余裕が出来てきたことと、主に男性からの経済DVが増加してきていることがあります。
特に30歳前後の年代というのは、女性が妊娠や出産などで仕事を辞めざるを得ない環境となりがちです。
この時期に必要な生活費を男性が支払わなかったことにより不信感から離婚を考えるようになる、というケースが非常に多くなっています。
アラフォー離婚の場合ほとんどの家庭では子供が1~2人おり、そのことが離婚を踏みとどまる原因になっています。
しかし女性にとっては妊娠期間と出産時期の記憶は一生引きずるものとなっているので、仮にその後何らかのリカバリーがあっても、そのときに感じた不信感はずっと感じていくことになるのです。
離婚しようかどうか迷っている人に考えてほしいのが、その後の生活基盤と家どうしの関係です。
東京都などでははひとり親支援などの政策が行われていますが、それでも経済的な不安は拭えないでしょう。
もし離婚となったとき、自分の親や周囲の人がどのようにケアをしてくれるか、子供のための教育費をどのように工面していくか、考えながら離婚後の生活を考えてもらいたいです。
メンタルのケア方法
離婚は単なる書面での手続きではあるものの、それを行う時には精神的にも大きなダメージを受けるものです。
実際に離婚をした人の意見を聞いてみても、平気なつもりで離婚をしたけれどもしばらくは精神的に疲れて、普段の生活ができるようになるまで時間がかかったということも多くなっています。
なぜメンタル面でダメージを受けるかというと、それは離婚を決意するに至るまでの人間関係で大きくもめてしまうからです。
夫婦間だけでなく嫁姑間、その他家同士の意見の相違などから、離婚直前にはかなりの精神的疲労を感じています。
それに加えて離婚するしないで揉めた時には調停や裁判などを行いますので、そこでお互いの悪いところを探しあい主張し合うといったかなり疲れることをしなければいけません。
「離婚さえできればハッピー」とばかりに自ら権利を手放してしまう人もいるくらいですので、これから離婚を考えているなら、精神的に最後まで戦えるように周囲のサポートを取り付けていくことが必要になってきます。
アラフォーから離婚をすることは、決して楽なことではありません。
ですが離婚した方がよいと自分で決めたなら、ぜひ気持ちを曲げずに最後まで自分と子供のために最善を尽くしてもらいたいです。