御朱印集めとは、魅力、楽しみ方
ここ近年、全国的に流行しているのが「御朱印集め」です。
「御朱印集め」というのはもともと神社や寺院において、そこを参拝した人に対して施設が渡してくれる印のことです。
実際の御朱印は、和紙に墨書きされており、それぞれの寺社特有の印が捺されています。
墨書きでは参拝した日時や寺社の名前、さらにその寺社で祀られている御祭神もしくは御本尊の名前が記されています。
もともとはそれぞれの寺社で写経や納経をした人にのみ配布をされるものだったのですが、現在ではそこまで厳密に定められているところはなく、参拝をすればすぐに受け取ることが可能です。
御朱印集めの歴史としては13世紀前半に既に行われていたことがわかっており、全国66国を巡礼してそれぞれの霊場で法華経を集める「六十六部」という名称となっていました。
正確には寺院と神社は宗教的には別のものなのですが、江戸時代まではお寺と神社は明確に分類されていないことが多く、同じように扱われてきた経緯があります。
現在では寺院と神社と施設は異なるものの、同じように御朱印が配布されるようになっているのです。
御朱印は参拝をして記念として持ち帰ることができますが、それ自体が非常に芸術的であり、また全国の霊場を訪れた印として集める楽しみもあります。
御朱印集めをする前には「御朱印帳」と言われる冊子を用意するが通例で、それを受付場所に渡して書いてもらうようにしていきます。
なお御朱印を受け取る時には「御朱印代」を支払うようになっており、だいたい300円程度をお支払いします。
それぞれの寺院やお寺でオリジナルの御朱印帳を販売していることもありますので、それらを購入して書いてもらうということもできるでしょう。
きちんと心を込めて参拝するのがマナー
「御朱印集め」に関してはここ近年急激に人気になってきたことから、新たな問題も出てきています。
まず最も大きな問題になったのが「御朱印の転売」です。
本来御朱印というのはそこを参拝した人の印として受け取るものなのですが、人気の寺社での御朱印を受け取りメルカリなどで高額で転売する人が出てきました。
そもそもとして御朱印を受け取る前には心をこめてまず先に参拝をしたのちに、受付所で丁寧にお願いをして、そこで書いてもらうようにするというのがマナーです。
どうしても健康上の問題があって本人が参拝できないときに代理で御朱印を受け取るとういうことは認められていますが、転売目的で書いてもらうというのは非常に寺社に対して失礼な行為にあたります。
自分の足で回ってそこで集めていくということこそが御朱印集めの醍醐味であり、魅力になりますので、転売されていても決して購入しないでください。