痩せてる人が多い睡眠時間があるの!?長すぎてもNG

睡眠

睡眠時間と痩せることの関係性

睡眠不足は美容の大敵とされていますが、忙しい生活を送っている現代人にとっては適切な睡眠時間をキープするのはそう簡単なことではありません。
睡眠時間が足りない状態が続いてしまうと、睡眠中に性ホルモン肌の代謝が促進されないことから肌質が低下しやすくなります。

もう一つ、睡眠時間が美容に大きな影響を与えるとされているのが体重の増加です。
睡眠時間と適正体重(BMI)の相関関係を調べたところ、女性の場合睡眠時間が7時間であった人が最もBMIが低く、逆に5時間程度の人が最も高くなっています。

睡眠時間が長いほうがBMIを低くしやすいのかと思ってしまうところですが、実は睡眠時間が7時間を超えると逆に増加に転じてしまっています。

まず、なぜ睡眠時間が短い人の方が太りやすい傾向にあるかというと、睡眠時間が5時間以下になってしまうと、体内に分泌されるホルモンである「グレリン」が15%程度増加してしまうことが原因です。
このグレリンは人の食欲に働きかける作用を持っており、多く分泌されることによりつい毎日の食事の量やカロリーが増えてしまうことが関係しています。

逆に食欲を抑えることができるホルモンである「レプチン」の分泌が減少してしまうことも分かっているので、睡眠時間が短くなることで自然に多く食べる習慣になってしまうのです。

ベストな睡眠時間

ではなぜ睡眠時間が7時間を超えると太りやすくなってしまうのでしょうか。
これは睡眠時間が長くなると睡眠自体の質が低下してしまうことで体内時計が狂い、睡眠により体内の健康管理に必要な調節機能が十分に働かなくなってしまうことが原因です。
特に睡眠時間が8時間を超えると極端に睡眠の質が悪くなるという結果も出ているので、成人をしたら毎日の睡眠時間の平均は7時間になるように注意しておくことが大切になってきます。

ただ7時間眠ればよいというわけではなく、睡眠に入る時間もまた健康管理に重要な役割を持っているのです。
体内に必要な成長ホルモンを分泌する量が最も多いのは、午後10時と深夜2時とされています。
この時間帯のことを「お肌のゴールデンタイム」ということもあり、できるだけ眠っている状態になっていることが望ましいでしょう。

ただこの睡眠時間帯については必ずしもその時間に眠るべきという訳ではないとの研究もされているので、できるだけ努力をするというふうに考えておけばよいでしょう。

大切なのは時間帯よりも長さそのもので、特に睡眠後90分経過したノンレム睡眠に入るタイミングが快適な環境になっているか、ということの方が重要になってきます。
睡眠を取る部屋は静かな環境にし、快適な寝室づくりをしてください。