本を読む、紙に書きだすなど
毎日忙しい生活を送っている人にとっては、ストレス対策は非常に重要です。
ストレスというのは暑さや寒さなど物理的な刺激も含まれますが、現代人にとっては精神面のプレッシャーなどがより強いストレスとしてのしかかってきます。
精神面のストレスを軽減する方法についてはたくさんのセミナーや書籍などで案内されていますが、その中から自分にピッタリ合うものを探して行く必要があるのです。
ストレス解消方法としては「スポーツなどで体を動かす」「趣味に打ち込む」などが代表的ですが、特に趣味がないという人にとってはいきなりストレス解消をしろと言われても戸惑うところでしょう。
そこで特に打ち込める趣味がないという人におすすめになるのが「1日30分本を読む」ということです。
最近は読書を習慣にしている人も少なくなってしまいましたが、読書をすることにより精神的な余裕を得ることができるということには今も昔も変わりがありません。
ストレスを過剰に感じている時というのは、自分を客観視することができる眼の前にあるストレスから逃れる術がないかのように感じてしまいます。
そこで読書をすることにより、一旦思考をそれまでの生活と切り離すことができます。
読書をするというインプット作業と同様に効果が高いとされているのが「紙に書き出す」というアウトプットの作業です。
いずれも自分が今直面していることへの感情的なこだわりを一旦捨てて、別の視点から自分を見つめ直すことができるというところで共通しています。
自分を追い詰めないようにする
人が最も強いストレスを感じるとされているのが、現在の状況に対して自分の力が無力であると思ってしまうことです。
同じような環境に置かれていても、精神的に追い詰められてしまう人もいれば、そうではない人もいるでしょう。
その違いはその状況において「自分には能力がなくダメな人間だ」と思い込んでしまうかどうかによります。
真面目な人ほどストレスを受けやすいというのもそうしたことが関係しており、何か問題が起こったときにその責任を自分のものと思ってしまうことにより、ストレスを感じるようになってしまうのです。
そこで強いストレスを感じたら、まずはそのストレス源より逃げることを優先して考えるようにしましょう。
逃げるといっても職場や家庭を捨てて他の場所に行くということではなく、精神的にその問題から距離を取るという意味です。
意外にそうしたストレス源から精神的に離れてみると、問題はそれほど深刻ではなく、気にせずに生活をしても問題がないということもよくあります。
読書や気持ちの書き出しといった行為は、そうした客観性を身に着けるためにトレーニングの一つなのです。